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ジョージアはヨーロッパとアジアの間に位置し、西は黒海、北はロシア、南はトルコとアルメニア、東はアゼルバイジャンに接しています。
気候は変化に富み、亜熱帯気候や高山気候に半砂漠気候までみられます。大コーカサス山脈は自然の障壁として北からの冷気を遮断するとともに、豊富な水を湛え、数多くの川の源でもあります。西の黒海から絶えず流れ込む湿った暖かい空気はブドウ栽培にも大きな影響を与えています。
ジョージア国の歴史は、いつの時代もアジアとヨーロッパの貿易や交通の要所であり、多様な民族と宗教が入り混じる特有な地点でした。
面積は69,700㎢で、北海道よりもやや小さく、人口は372万人です。
ブドウ・ワインの発祥地の地
525種
ジョージアはブドウ発祥の地とも言われています。
世界にあるブドウ2,000種類のうち、約4分の1の525種類がジョージア原産種で、世界最多です。
自然環境が多様なジョージアには、質の高いブドウ栽培・ワイン造りが発展するための優れた条件が整っています。
8000年
ワインの発祥地、ジョージア。
ブドウ栽培とワイン造りの伝統が8000年もの間途切れることなく続いています。
日本では縄文時代で狩猟・採取していたころ、ジョージアではブドウ畑と伝統的生産手法(クヴェヴリという甕にブドウを入れ地中に埋めて発酵させる)によって、農業文化が確立され、
2013年にユネスコはクヴェヴリを用いたワイン製法を無形文化遺産に登録しました。
自然派ワイン
ブドウ栽培に適した条件のジョージアでは、農薬や化学肥料に頼らない自然農法を長年実践しています。
収穫されたぶどうは、タンニンや酸が豊富で腐敗しにくいため、醸造の際に使用する酸化防止剤をごくわずかに抑えられるという特徴もあります。
クヴェヴリを用いた伝統的なワイン製法

2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された「クヴェヴリを用いたワイン製法」。
8000年の歴史をもつこの伝統製法は地域や都市を問わずジョージアじゅうに見られ、ジョージアの人々にとって文化的アイデンティティを象徴するものです。

クヴェヴリとは
円錐状の粘土製の容器です。
ジョージアの土を使い、窯で焼き上げられた素焼きの甕で、ワインの発酵、醸造、熟成、保存に使われます。サイズは様々で、小さなものから人が十分に入れる位の大きさ(数百リットルから数トン)のものまであります。
古くより職人たちはその製作技術を、最適な粘度が採れる場所の知識とともに橙受け継いできました。
クヴェヴリは、地中に埋められることによって、ワインの熟成・保存に最適な一定の温度を維持します。卵型の形は内部で必要なプロセスが適切に進むのを促します。
クヴェヴリワインの質はクヴェヴリの洗浄の質にも左右されます。毎年クヴェヴリを使用する前に入念に洗います。どの村にも経験豊かな「クヴェヴリ洗い人」が何人かいるものです。


基本的な手順は、まずサツナヘリ(搾り桶)の中でブドウを搾り、果実と搾りかす(果皮、果梗、種)をクヴェヴリの80−85%ほどまで入れます。発酵の20-40日間は1日に4,5回掻き混ぜます。発酵完了後、クヴェヴリを同じもので満たして密封し、5〜6か月間熟成させます。
クヴェヴリを用いたワイン製法は、土壌や気候、ブドウの品種などさまざまな要因・条件によって少しずつ異なります。
クヴェヴリ内でしっかりと発酵・熟成されたワインはアンバーワイン(琥珀色のワイン)と呼ばれる独特の色を帯びます。

ジョージアワインに絶妙に合うジョージア料理
ヨーロッパでは最近ジョージア料理が注目されて始めています。ロシアなど旧ソ連の国々ではジョージア料理が一番人気です。
なぜ美味しいのか?というと、ジョージアはアジアとヨーロッパの貿易や交通の要所であり、多様な文化・民族・食べ物・香辛料が行き来し、中東・ヨーロッパ・アジアの影響を受けながら独自の食文化を発展させました。
以下の4つの料理以外にもたくさん美味しい料理はありますが、オススメの4つを紹介します。

ヒンカリ
ジョージアを代表する郷土料理で皮の厚い小籠包のような食べ物。具はひき肉、玉ねぎ、チリパウダー、香辛料を混ぜたもの。キノコやチーズのヒンカリもあります。先端を掴み逆さにし、少しかじり中のスープをすすってから具を食べます。

ハチャプリ
国民食とも言われているチーズをたっぷり使ったパン。ジョージア語でハチャ=チーズ、プリ=パンの意味で、直訳はチーズパンとなります。
卵とバターをのせてチーズと混ぜながら周りのパンと一緒に食べるものなど、さまざまな種類があります。

スルグニ
ジョージアのモッツァレラチーズとも言われています。熱を加えるとトロトロになります。

オーストリ
香辛料の効いたスパイシーな牛肉スープ。
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